自立への道

自立への道―ブッダはひとりだちを応援します (お釈迦さまが教えたこと)

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現代日本における労働環境は悪化の一途を辿っていると言われています。


サービス残業による超長時間労働


http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1153962.html


世代による格差と、そこから生じる対立、


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20080803


大阪では暴動まで起きてしまったそうです。



このような苦しみのなか、仏教者はどのように行動すべきなのでしょうか。


テーラワーダ仏教はしばしば日本仏教から、己の解脱のみを求め、社会のありように背を向けたものと、誤解にさらされています。


しかし、本書を読めばそのようなことはまったくの誤解であることがわかるでしょう。


本書の中でスマナサーラ長老はパラサイト・チルドレン、ニート、フリーターといった現代日本の問題に明快な解説を施し、具体的な処方箋を与えています。


そして、真の意味での自立とは、単に経済的な自立でもなく、また自分のわがままを貫き通すことでもなく、自分が生命の相互依存のネットワークの一員であることを自覚した上で、主体性を発揮し、社会に貢献できる、必要とされる存在になることだと語ります。


現代的な意味での仏教的生活とは何か、ということに関心のあるかたに特にお勧めの1冊と言えるのではないでしょうか。