比丘たちよ、このサンサーラの始まりの時点というのは、想像も及ばないものです。 無明と、渇望を原因とする束縛によって駆動される、このサンサーラの最初の起点というのは、知られていません。 比丘たちよ、あなたがこの長い輪廻という旅路をさまようなか…

2、存在することへの欲望 私たちは現世に対して執着し、また来世にあこがれの気持ちを持ちます。 （天界に生まれることを望むこともあります） そして、究極的には、不死の存在たることをさえ望むようになります。 3、非存在への欲望 私たちは、自分自身が自…

1、感覚的な快楽への欲望 私たちは、好ましいものを見る、好ましいものを聞く、好ましい匂いをかぐ、好ましい味覚、好ましい触感、好ましい妄想に執着してしまいます。 食事をするとき、セックスをするとき、快適さや富、好きな仲間たち、恋人と一緒にいると…

２、サミュダヤ・サッチャ（苦しみの原因） 比丘たちよ、サミュダヤ・サッチャとは何でしょうか？ それは、私たちを再生へと導く渇望であり、喜びを欲しあちこち探し求めることとして現れます。 換言すると、 1、感覚的な快楽への欲望 2、存在することへの欲…

iii、5つのカンダに固有の苦しみ 5つのそれぞれのカンダは、生じることと滅することという、連続の状態にあります。 それらは、一瞬として、同じ状態にとどまることがありません。 最小単位の粒子や、もっとも根本となる意識の形式から、広大な宇宙とそして…

Days with Frog and Toad (I Can Read Level 2)作者: Arnold Lobel出版社/メーカー: HarperCollins発売日: 1984/09/01メディア: ペーパーバック購入: 7人 クリック: 12回この商品を含むブログ (31件) を見るアメリカの人気絵本作家、アーノルド・ローベル氏…

i、物質と精神の苦痛による苦しみ これは苦しみのなかで、もっとも明らかにわかるものです。 この苦しみは、生老病死のあるところ、悲しみ、嘆き、苦痛、悲嘆、絶望として生じます。 ii、無常であることによる苦しみ これは、執着のために生じる苦しみです。…

「執着する」とは対象を手放すことを拒むような精神の働きのことです。 けれども何故、5つのカンダが執着の対象となるのでしょうか？ 無知であるために、私たちは物質と精神の集まりを「私」「私のもの」と認識してしまいます。 この自我というかすかな感覚…

１、 ドゥッカ 比丘たちよ、ドゥッカ・サッチャとは何でしょうか？ 生まれることは苦しみです。 加齢は苦しみです。 病気になることは苦しみです。 死ぬことは苦しみです。悲しみ、嘆き、苦痛、絶望は苦しみです。 不快な感じをうけることは苦しみです。 快…

（以下の文章は、モネーヤ比丘の「Teaching & Training」を自分自身の学習のため、部分的に訳したものです。試みに訳したものですので、至らぬ部分も多いかと思いますが、寛容の心で見ていただければ幸いです。本書は、パオ瞑想センターで、外国人修行者のた…

Frog and Toad All Year (I Can Read Book 2)作者: Arnold Lobel出版社/メーカー: HarperCollins発売日: 1984/09/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (39件) を見るアメリカの人気絵本作家、アーノルド・ローベル氏によ…

さとりへの道―上座仏教の瞑想体験作者: 鈴木一生出版社/メーカー: 春秋社発売日: 1999/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 本書は、鈴木一生による、自伝です。 著者の鈴木氏は、日本テーラワーダ仏教協会初代会長を経て、現在はミャンマ…