いきなりはじめるダンマパダ
- 作者: 釈徹宗
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2008/11
- メディア: 単行本
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内田樹氏との共著『いきなりはじめる浄土真宗』も好評な浄土真宗のお坊様、釈 徹宗師の新刊です。
サイト管理人も、一部編集に参加させていただきました。
本書は、大阪にある應典院というお寺で、主に浄土真宗の信徒さんに向けて釈師がダンマパダの提唱をおこなったものを書籍化したものです。
そのため、通常の学術的なダンマパダの解説書と異なり、たいへんライブ感のあるものとなっています。
ダンマパダにまったく馴染みのない、日本仏教の信徒さんに向けて語られているということもあり、そもそも「ダンマパダとはどのような経典なのか?」「テーラワーダ仏教とは何か?」という部分に大きく説明が割かれており、その意味でもテーラワーダ仏教をまったく知らない人が初めに読む本としておすすめです。
第一講で上記のダンマパダの成立について詳しく解説した上で、第二講では四聖諦や四法印などの仏教の基本的な教理について概説。
それらを踏まえた上で、第三講〜第五講ではダンマパダを深く味わい尽くします。
翻って第六講では、ダンマパダの世界と日本浄土仏教の連続性について解説。
ここでは、中村久子女史、教信沙弥、一遍上人といった魅力的な日本の仏教者たちが登場します。
本書のなかでも一番ドラマチックな部分と言えるでしょう。
お寺の温かな雰囲気の中でダンマパダについて講義した本書。
日本仏教とテーラワーダ仏教の架け橋となる1冊と言えるでしょう。