仏法の思考と実践
- 作者: ポー・オー・パユットー,P.A.Payutto,野中耕一
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: 単行本
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『テーラワーダ仏教の実践』
http://d.hatena.ne.jp/Huma/20070921
『仏法』
http://d.hatena.ne.jp/Huma/20080220
も好評のタイの高僧、パユットー師の新刊です。
サイト管理人も、一部編集に参加させていただきました。
90年代のタイ仏教界に突如として起こったスキャンダル。
本書あとがきに詳しく解説されている、ヤントラ師をめぐる問題は、当時のタイ国サンガで大問題を引き起こしました。
下記サイトにも、この問題に関連した記述があります。
http://home.att.ne.jp/blue/houmon/souryo/nation_tai.htm
このスキャンダルに関連して、銃撃事件などの緊迫感の高まる中、タイ仏教界最高の学僧であるパユットー師が語った法話が本書に「仏教徒への質問」として収録されています。
21世紀を迎え、私たちの社会もますます複雑化の度合いを深めています。
接する情報を飛躍的に増え、混乱してしまうことも多いですね。
テーラワーダ仏教は2500年前のお釈迦様の教えを墨守しているので、そのような現代的な問題には対応できないのでは、と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。
本書では、情報化時代、超能力、菩薩などこれまでテーラワーダ仏教と縁が薄いと思われてきたテーマをパユットー師が明快に解説。
明晰な文章を読み進むうちに、仏教徒のあるべき姿を自然と理解できるようになっています。
長年にわたりタイで愛されてきた名著の待望の邦訳。
ぜひご近所の図書館で手にとっていただければ幸いです。