情報の大発見時代をどう生きるか

情報の大発見時代をどう生きるか―連脳社会と環境革命

情報の大発見時代をどう生きるか―連脳社会と環境革命

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多摩大学大学院客員教授の池田茂氏による、情報化社会論をテーマとした本です。


情報化社会論といっても、本書は通俗的なIT礼賛の本とは大きく異なります。


池田氏は社会の大きな変化を


(1)農業革命(LT革命)
(2)産業革命(ET革命)
(3)環境革命(IT革命)


の3つのフェイズに大きく分け、現代を環境革命(IT革命)の時代であると喝破しています。


池田氏によれば、IT革命によって初めて、私たちは地球の環境と調和した、持続可能な社会が築けるということです。


アメリカでもオバマ大統領によるグリーン革命が注目されていますが、その実現には、新たなテクノロジーの開発が欠かせないものとなるようです。


また、本書の射程はさらに広がり、ユビキタス・コンピューティングの時代を見据えた、池田氏オリジナルの「連脳社会」といったアイディアも展開されており、見逃せません。


表紙や本文中のイラストも可愛らしく、専門的な知識を必要とせずに、中高生から楽しく読める内容となっています。


環境問題に関心のあるかたに、ぜひお勧めの1冊です。