何が平和を壊すのか?
何が平和を壊すのか?―争いの世界を乗り越えるブッダの智慧 (初期仏教の本)
- 作者: 日本テーラワーダ仏教協会出版広報部
- 出版社/メーカー: 日本テーラワーダ仏教協会
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
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テレビをつけても、新聞を読んでも、毎日のように戦争のニュースばかりです。
しかも、それらは決して対岸の火事などではなく、今ここに私たち自身の問題として生じています。
本書では、そのような戦争を起こす原因についての分析が主要なテーマとなっています。
本書の著者であるスマナサーラ長老は、争いを好む人々が減らない理由を、人々の無知、無明から説明しています。
そして、無明を打ち破るには、いたずらに宗教の教えを盲信するのではなく、1つ1つその教えを吟味し、納得するまで確かめてみる必要があると説かれています。
それを実践するためには、極めて高い知性、すなわち智慧が必要です。
智慧を得るには、常に論理的に思考しなくてはなりません。
それはとても難しいことです。
ですが、私たちの明晰な思考によってのみ、くだらない争いを終結させることができるのであるならば、智慧を得るための努力を怠ることは許されないのでしょう。
ページをめくるごとに、毎日の生活を反省させられる一冊です。