Vipassanaa Q&A マハーシサヤドーと現代のヴィパッサナー瞑想法
本書は、ミャンマーを代表するテーラワーダ仏教の高僧、マハーシ長老による瞑想指導書です。
翻訳は長年マハーシ瞑想道場で修業をされている、ウ・コーサッラ西澤師によってされており、信頼できるものです。
テーラワーダ仏教の世界では、マハーシ長老といえば非常に高名ですが、残念なことに邦訳は「ミャンマーの瞑想」のみでした。
本書は、日本テーラワーダ仏教協会からの施本として、どなたでも無料で
http://gotami.txt-nifty.com/vpress/2007/05/vipassanaa_qapd_d54e.html
よりダウンロードし、閲覧することができます。
貴重な書物が多くの人の手に届くのは、本当にありがたいことです。
本書はミャンマーではとてもポピュラーな本で、様々な瞑想法があるなかで、修行者が混乱したり、悩んだりしないようにとの配慮で編纂されたものです。
マハーシ長老のアーナパーナ・サティに関する見解なども詳細に語られており、多くの修行者の疑問に応えるものになっています。
個人的にはマハーシ長老がマッジマ・ニカーヤの「小愛尽経」に言及されている部分などが興味深かったです。
さまざまな瞑想法の違いに疑問をもっているかたに、おすすめの1冊です。