テーラワーダ仏教の実践
- 作者: ポー・オー・パユットー,P.O.Payutto,野中耕一
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
タイのテーラワーダ仏教の高僧、パユットー師による、法話集です。
長らく私家版として流通してきましたが、入手が難しく幻の名著と呼ばれてきました。本書は、私家版の「自己開発」に新論文を加えた増補完全版です。
著者のパユットー師は、沙弥にしてパーリ語9段を取得した、タイを代表する傑出した学僧ですが、邦訳がなく今まであまり日本で知られることがありませんでした。
本書では講演録ということもあり、在家の仏教徒に対し、四聖諦、知足、不放逸、慈悲喜捨という仏道の基本的な概念の意義を説き、具体的にどのように実践を行うべきかの解説が加えられています。
仏道には難しい概念も多く、かつそれを説いているパーリ語は日本語に馴染みが薄いため、それぞれの概念が錯綜し、混乱してしまうことがあります。
本書を読むことにより、それらの概念がきれいに整理され、日々の修習のモチベーションアップが図られることと思います。
パユットー師の主著、『仏法』が刊行される日が、本当に楽しみです。