不滅の言葉 コタムリト

不滅の言葉(コタムリト)―大聖ラーマクリシュナ (中公文庫)

不滅の言葉(コタムリト)―大聖ラーマクリシュナ (中公文庫)

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インドの聖者ラーマクリシュナの言葉を、聞き書きで記録したものです。
様々な宗教に対して寛容だったラーマクリシュナのやさしさが伝わってくるような言葉がちりばめられています。

無限の大虚空(おおぞら)に、つばさひろげて
鳥、たのしく翔ぶー智者の瞑想。
純粋意識(チダーカシャ)の大空に 真我(アートマ)の鳥
あまかけるその歓喜(よろこび)も果てなし

(本書 p.164より)


「時」に対する興味深い言葉もあります。

永遠の大実在ーまたの名をブラフマン
またもう一つの名を"時"(カーラ)という。
何と多くのものが、"時"(カーラ)によって生れ、"時"(カーラ)によって去ってゆくかー
宇宙の大実母カーリーは"時"(カーラ)と交接して、あらゆるものを生む。
カーリーは根元造化力だ。
"時"(カーラ)とカーリー。
ブラフマンシャクティ
不異(おなじ)だ。

(本書 p.199より)


翻訳も読みやすい名著ですが、残念なことに絶版です。
再版の望まれる一冊です。