野口 健さんの想い 2

にほんブログ村 哲学ブログ 仏教へ

アルピニスト野口健氏が、チベット問題の平和的解決を語ったインタビューが、kawauso999さんのブログ『札幌で菜食』に紹介されていました。


http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20080410


野口氏はエコロジストで、特定の宗教や政治的立場から発言しているわけではないので、多くのかたの共感を呼ぶのではないかと思います。

インタビューの中で野口氏はこう語っています。

じつは登山家は皆、現状をよく知っているんです。
チベットと登山家の縁は深く、チベット人に対する思いも同じ。
問題は、その思いを公の場でいうか、それともいわないか。
僕がチベットについて自分のブログやホームページに書いたときも、「よく書いたな。おまえはもうチベット側から登れないぞ」といわれました。
実際にそうだと思います。
僕の最終目標はエベレストをチベット側から登ってネパール側に降りることでしたが、それが失われてしまった。
登山家の多くが自身の欲望のために発言を控えるのは、ある意味、当然のことでしょう。
しかし、僕はその欲望と、現場を知ってしまった人間の思いのどちらを優先すべきか、自分に聞いたんです。
そして、やはり後者を優先すべき、という答えが出た。
いま発言しなければ、そのために僕は十字架を背負うことになるんです。

チベット現地の様子に詳しい野口氏の話は、とても参考になると思います。


チベット情勢に関心のあるかたは、ぜひご覧になってください。