3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 新書
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労働評論家、城 繁幸氏の新刊です。
多様な角度から、現在の労働の世界の問題を分析しています。
中でも興味深いのは、現在政府が進めている、移民政策に苦言を呈しているところ。
ワーキングプア、ロストジェネレーションの失業問題は無視し、移民導入で問題解決を図ろうとするのは、長いスパンで考えれば高コストであると指摘。
今後ますます、企業内での女性の労働環境が悪くなってしまうことに心配をしています。
城氏はまったく労働政策が改善されないことにも憤りを隠しませんが、本書では問題の本丸がマスメディアにあることに分析が及んでいます。
城氏によれば、日本のマスメディア、IT業界もゼネコンと同様の企業構造を持っているといいます。
そして、既得権益の温床であるマスメディアは自分たちの利益が毀損されるような情報は一切流さないというのです。
ブロガーの小飼弾氏もブログで絶賛しています。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51022608.html
ワーキングプアの問題に関心のあるかたは、必読の1冊です。