西国三十三所観音巡礼の本

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以前ご紹介した、『図説ブッダの道』


http://d.hatena.ne.jp/Huma/20080211


と同じ学研のエソテリカ・シリーズの最新作です。


1000年の歴史を持つ、西国三十三所観音巡礼の歴史と背景を探求するというテーマのムックになっています。


サイト管理人も、一部執筆・編集に参加させていただきました。


今回特筆すべきは、Malpu Designの河村誠氏によるデザインでしょう。


Malpu Designはたくさんの素敵な仏教書をデザインしているデザイン事務所で


http://malpu.blogspot.com/search/label/%E5%A4%A7%E6%B3%95%E8%BC%AA%E9%96%A3


「仏教書のデザイン=地味」という概念を覆したクールな作品を多く制作されています。


そのためもあってか、本書の全体のトーンは明るく、軽やかなものになっているのではないかと思います。


また、本書は巡礼の旅のガイドという実用的な側面もあります。


この点についても、本書は日本を代表する巡礼研究家、白木利幸氏の監修をうけており、類書と一線を画す、各霊場の開山の由来や興味深いエピソードが語られています。


巡礼の旅のお供として、またなかなか巡礼の旅に出る休暇が取れないかたは、自らは部屋にいるままに読書を通じて巡礼を追体験するのに、最適の1冊と言えるかと思います。