みんなの寺絵日記
- 作者: 天野和公
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 新書
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先日、『初期仏教キーワード』の感想をいただいた
http://d.hatena.ne.jp/Huma/20081121
仙台にある「みんなの寺」の坊守、天野和公さんの初めてご著書です。
これは、累計170万アクセスを誇る人気の仏教サイト「みんなの寺」
http://www.mni.ne.jp/~garyo/
のコンテンツ「みん寺絵日記」をもとに書籍化したもの。
『ひじる日々』の佐藤哲朗氏が、さっそく詳細なレビューをあげてくださっています。
http://d.hatena.ne.jp/ajita/20081228
佐藤氏のレビューでも触れられているように、著者の和公さんも、旦那さまの雅亮さんもお寺の出身ではありません。
そんなお二人が発心を起こされ、何も無いところから必死にお寺を建立していく姿が、日々の日記から伺えます。
お寺にお嫁さんとして嫁ぐ…といったテーマの類書なら、今までも何冊かあったようです。
しかし、それらの本は基本的には現代日本の文化に馴れた女性が、伝統という異なる文化の世界とのカルチャー・ギャップに戸惑う、という記述が主なものでした。
それらに対し、天野さんご夫婦は海外での瞑想修行にも取り組むなど、仏法への探究心は深く、類書にない視点からのお寺ライフを知ることが出来ます。
巻末には、ウ・コーサッラ長老も登場する、和公さんによるミャンマー修行時の顛末も収録。
デザインも可愛らしく、新書サイズでコンパクトです。
年末、大掃除など終えた後、ホッと一息つきながら読みたい一冊です。