弾言
- 作者: 小飼弾,山路達也
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 単行本
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アルファブロガーにして、日本一の書評家と言われる、小飼 弾氏の本です。
本書では、会計を学ぶ際にキーとなる「バランスシート」の概念を応用し、人生の様々な場面における意思決定を支援するツールとして活用することを勧めています。
単式簿記と異なり、バランスシートを使用した複式簿記では、原因と結果の関係の見通しがつきやすくなります。
そのため、頭がゴチャゴチャになってしまい、自分で意思決定ができず、周囲の声の大きい人や、マスメディアの意見のいうなりに操られてしまう傾向の強い人にとって、物事をバランスシート的な発想から見直すことは極めて有用です。
また、本書で語られる実用的なサバイバル術のほとんどは、小飼氏が実生活で試行と検証を繰り返してきたものであり、理念的なものではありません。
そのため、読者はそれらのサバイバル術に対して理想論的であるといった印象をもったり、「上から目線」のお説教と感じることはなく、素直に自分に応用できそうなところは取り入れよう、といった気持ちになるに違いありません。
また、第4章では、今後の財政政策の柱としても注目されるであろう「リサイクル」「太陽エネルギー」「コンパクトシティ」や社会保障政策で最も注目されている「ベーシック・インカム」についてもわかりやすく解説。
未来に希望を持てる大胆な政策を、多く提案しています。
21世紀をサバイバルしたい日本の学生や、若いビジネスマンに、ぜひおすすめの1冊です。