手放す生き方

手放す生き方(タイの森の僧侶に学ぶ「気づき」の瞑想実践)

手放す生き方(タイの森の僧侶に学ぶ「気づき」の瞑想実践)

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アーチャン・チャー長老の『手放す生き方』が1月25日に発売になります。


私も、花輪俊行さん、花輪陽子さんと共に本書の翻訳に携わらせていただきました。


アーチャン・チャー長老は、テーラワーダ仏教に関心のあるかたなら知らぬ人はいないような、20世紀を代表する名僧ですが、日本ではタイ仏教があまり紹介されてこなかったせいか、仏教ファンのかたの中でもまだそれほど知名度がないようです。


以下に、本書に掲載されているプロフィールを転載します。

アーチャン・チャー(Achaan Chah)
1918年、タイ東北部イサーン地方ウボンラーチャターニー近郊に生まれる。
20 世紀のタイにおけるテーラワーダ仏教を代表する僧侶の一人。
9 歳で沙弥出家。20 歳で比丘出家をする。
1946年、父の死をきっかけとして、仏法の真髄を求めるための遊行の旅に出る。
数年の遍歴遊行の後、アーチャン・マンに師事。瞑想実践に打ち込む。1954年、生地近郊の森に自らの僧院であるワット・パー・ポンを設立。
アーチャン・チャーの卓越した指導力は瞬く間にタイ全土に広がり、簡素な寺院として始まったワット・パー・ポンはタイ有数の森林僧院となる。
また、全国に数多くの分院も作られ、1975年にはアーチャン・チャーの名声を聞き、外国から修行にやってきた人々のためにワット・パナナチャを設立。
多くの外国人比丘を育てる。
主な外国人の弟子に、本書の編者であるジャック・コーンフィールド、イギリスのアマラワティ僧院僧院長アーチャン・スメドー、ワット・パー・スナンタワナラーム僧院長の日本人比丘アーチャン・光男・カウェーサコーなどがいる。
1992年、逝去。その葬儀には100 万人以上の参列者が集まり、故人を偲んだという。


本書は、そのアーチャン・チャーのもと、数年に渡り出家生活を送った西洋人ジャック・コーンフィールドとポール・ブレイターの編纂による師の言行録『A Still Forest Pool』の邦訳です。
主にラオス語で説法をおこなったアーチャン・チャーの言葉を英語で記録したものであり、一九八五年に初版が刊行されています。
底本に使った版によると二〇〇八年時点で八刷となっており、英米圏の仏教に関心のある方々の間で長く親しまれていることが分かります。


内容は教理的なものではなく、読者も二人の編者と共に1960年代後半から70年代前半のタイの森林僧院での生活を追体験できるかのようなもので、形式張らない筆致ながら「悟りとは何か」といった仏教の根本に関わる命題にまで話題は及びます。


質疑応答のページも多く割かれているので、読者の皆さんの関心、修行に関する疑問に即した形で、頭から通してではなく、必要に応じて人生のヒントのように読んでいただくこともできるのではないかと思います。


書籍をAmazon.co.jpで予約・購入された方で2011/01/31までにサンガ特設キャンペーンページより応募いただいた方全員に翻訳者・花輪陽子先生による特典映像『「手放す生き方」活用術』ももらえます。
http://www.samgha.co.jp/products/spcontents/sptebanasu.html


また、スマナサーラ長老にお寄せいただいた推薦の言葉は、その文章だけでも読む価値のある貴重なコメントとなっております。


ぜひ、書店で本書をお手にとって、スマナサーラ長老のお言葉をお読みいただければ幸いです。