原訳「法句経」(ダンマパダ)一日一悟

原訳「法句経」(ダンマパダ)一日一悟

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本書は、スリランカ出身のテーラワーダ仏教の高僧、スマナサーラ長老による、パーリ経典「ダンマパダ」の翻訳とその解説です。


以前に同じ出版社から刊行された「原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一話」の続編という形になります。


ダンマパダは多くのパーリ経典の中でも、最も基本となる書として多くの人に親しまれているものです。
ガーター(偈)の形式で記述されており、一つ一つの文章が短いのも特徴です。


本書でも、ガーター単位で翻訳されているため、必ずしもはじめからではなく、自分の関心のあるガーターから拾い読みすることができるようになっています。
前作の「原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一話」と比べても解説の部分もボリュームアップしており、より一つ一つのガーターの背景や意味がわかるようになっています。


ここまでくると、このような精選版ではなく、スマナサーラ長老による、ダンマパダの完訳とその解説が読みたくなってきてしまいます。
幸い、日本テーラワーダ仏教協会から、「ダンマパダ講義」のDVDシリーズが刊行されており、将来の完訳刊行のための礎となるかもしれません。
いつの日か、スマナサーラ長老によるダンマパダの完訳が完成する日が、本当に楽しみです。