ブッダの教え

Huma2007-07-21



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本書は、ミャンマーを代表するテーラワーダ仏教の高僧、マハーシ長老による法話を書籍にしたものです。
翻訳は仏教に造詣の深い、田中喜美雄氏がされており、とても読みやすいものです。


テーラワーダ仏教の世界では、マハーシ長老といえば非常に高名ですが、残念なことに書店で手に入る邦訳は「ミャンマーの瞑想」のみです。


本書は、サイト「菩提樹文庫」から、どなたでも無料で


http://www.geocities.jp/bodaijubunko/h10.mahasi.htm


より、閲覧することができます。


貴重な書物が多くの人の手に届くのは、本当にありがたいことです。


本書でマハーシ長老は、実践的なラベリングの方法と、その重要性について語っています。

一分間のうちに5、60回ラベリングすることができます。
三分間で150回はラベリングができます。
これらの行為の全てが、ブッダの教えに則ったヴィパッサナーの善行の修養なのです。
これを継続しているうちにサマーディ(集中力)が高まってくると、心と物をはっきりと知ることができ、その因果関係が分かるようになります。

神秘的な部分や、曖昧な記述のないマハーシ長老の指導書は、多くの瞑想実践者にとって、とても参考になるものだと思います。


本書は連載として、現在も発表が継続されているものです。
続編の公開が待ち遠しい1冊といえるでしょう。