Frog and Toad Together - 星飛雄馬 blog

アメリカの人気絵本作家、アーノルド・ローベル氏による絵本です。
本書は、４冊あるFrog and Toad（がまくんとかえるくん）シリーズの2作目となります。

やさしくて思いやりのあるFrogと、ドジだけれども、愛嬌があって憎めないキャラクターのToad。
そんなふたりの日常が、ほのぼのとしたタッチの絵と文章で描かれています。

本書は「A LIST」「THE GARDEN」「COOKIES」「DRAGONG AND GIANTS」「THE DREAM」の５つの短編からなります。
どのお話をとっても、ふたりが互いを思いやる気持ちが伝わってきて、読者はきっとこのような親友を持ちたいと思うようになるに違いありません。

「THE DREAM」のお話の中では、Toadが自分の虚栄心を満たすような夢を次々にかなえていく姿が描かれています。
しかし、どんな夢がかなっても、それが果たして大切な友を失うことと引き換えのものだったら…？
ごく短いお話ですが、その中にとても大切な問いを含んだものになっています。

邦訳もでていますが、文章も極めて平易で、中学校3年生程度の英語がマスターできていれば、無理なく読みこなすことができると思います。
原文のリズムが美しく、また行間から慈しみの気持ちを感じられるものなので、ぜひ原書を読まれることをおすすめいたします。

価格もお手ごろで、英会話学校に通うことを考えれば、安価なコストで良質の英語を学ぶことができます。

人と人との友情や信頼といったものに関心のあるかたに、ぜひおすすめの１冊です。