スカイ・クロラ

スカイ・クロラ (中公文庫)

以前、このブログでも取り上げた『イノセンス』

http://d.hatena.ne.jp/Huma/20041123

の押井守監督による新作です。

主人公は、日本とどこか似たような架空の国に暮らす若者たち。

彼らは労働として、戦争を行っていますが、その世界では自然なことなので、特に皆疑問を思っていません。

永遠に続くのではないかと思われるような日常が繰り返していきますが、そんな日々にもやがて変化が訪れて…

何かを選び取ることへの諦念を抱く主人公たちにも、決断を迫られる時がやってきます。

今まで、彼岸の世界に強い関心を持ってきた押井監督が、此岸を主題として描いた作品と言えるかもしれません。

監督のラジオでのインタビューも興味深く

お勧めです。

カズオ・イシグロの

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

とも少し似た印象を受けました。