ブッダの実践心理学 4
ブッダの実践心理学 第4巻 (4) 心の生滅の分析 (アビダンマ講義シリーズ)
- 作者: アルボムッレスマナサーラ,藤本晃,Alubomulle Sumanasara
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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スマナサーラ長老による大人気シリーズ『ブッダの実践心理学』待望の第4巻です。
サイト管理人も、一部編集に参加させていただきました。
3巻までで、ルーパ、チッタ、チェータシカといったアビダンマの基本的な概念の説明が終わり、4巻からシリーズは新たな展開に入ります。
今回特に注目すべきは、アビダンマでも難解な部分とされる心路の解説に入っている部分でしょう。
心のはたらきのメカニズムを17の部分に分解し、詳細に解き明かすところはまさにアビダンマの精華であり、日本仏教ではあまりみられない独自の部分です。
これまでその難解さの故か、ほとんど日本の仏教書では語られてこなかったテーマが、スマナサーラ長老の明快な解説によって今解き明かされます。
共著者である藤本晃博士の丁寧な監修もあり、それぞれの心路のはたらきをわかりやすく示したチャートも併記されており、精読することによって、ビジュアル的にも心のはたらきのメカニズムが理解できるようになっています。
自分の心とはどのようなメカニズムではたらいているのか?
それを仏教のアビダンマではどう分析しているのか関心のあるかたに、最適の1冊です。
ぜひ、座右の書として繰り返し読んでいただけるとうれしいです。