みんなの寺のつくり方

みんなの寺の作り方―檀家ゼロからでもお寺ができた!

法友の天野和公さんの新刊『みんなの寺のつくり方』が発売されました。
ご実家がお寺ではない天野夫妻が試行錯誤しながら寺院を開基し、運営に成功していく感動のストーリーです。

実務的な情報も多く、今後NPOの設立を考えていたり、個人事業主を目指す若いかたなどの参考になる本です。

ただ、本書の中で私が最も印象に残ったのは、住職の雅亮さん（旦那さま）と坊守の和公さん（奥さま）の間で交わされた次の言葉です。

憶えていますか。
お寺を始めて少し経った頃、お寺がその形を着実につくっていくのを目の当たりにしながら、私はあなたにこう言ったらことがあります。
「もしもがりょうちゃんが死んじゃったら、私、ひとりではお寺はできないな……」
あなたはさも意外そうにこう答えました。
「そう？　俺はやるよ？」
「和公が死んでも、和公とふたりでお寺をやるよ。一緒にね」
今は、私も同じ思いです。
この先どれくらいの歳月、こうして一緒に歩めるのかはわからないけれど。
今生の縁が尽きるそのときにも、「面白かったね！」と笑って分かれたいね。

たとえ死によって二人の間が分かたれたとしても、お互いのつながりを感じることができる。
とても素敵な夫婦関係だと思いました。

このように、本書は色々な角度から楽しめる一冊だと思います。

私の新刊『４５分でわかる！数字で学ぶ仏教語。』ですが、あまり反響がないようです。

こちらもぜひ、全国の書店でお手にとって、立ち読みしてみてください。

45分でわかる！　数字で学ぶ仏教語。 (MAGAZINE HOUSE 45 MINUTES SERIES)